全巻初版(昭和51〜53年)。第7巻p.211〜21の3頁小口側端に1センチのヤブレ、第8巻カバー後袖にナナメに折れ跡、第10巻カバー裏表紙にうっすらコーティングスレキズ、同小口に小シミ(表面のみ)、各巻小口三方にヤケ、第1〜5、8巻の6冊に研磨あり。背ヤケはほぼなく、カバー本体ともにしっかりした並本セット。
十手を置いた同心、お役御免となったお庭番。虚しさの底に沈んでいた二人の年寄り。活路を見出そうとともに足掻き、そして掴みとったと思われたこの上ない幸福をなす術無く奪われてしまった二人が、神と仏を冒涜し、地獄へと向かう死出の旅に立つ、というお話。コメディの要素もふんだんに加えられ、それによって逆に真摯な言葉の重みが増します。「春が来た」というタイトルからは、なにかホンワカしたのどかな雰囲気を感じますが、実はヘビー級の内容。「春」が意味していることの重さ・深さが違うんです。ドスン、ときますよ。初見の方にオススメなのはもちろん、復刻版で読んでオリジナル版で手元に置いておきたくなったという方にも。
価格/ Price/ Prix |
4,500円 |
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