『エデンの東北』全10巻、第11巻にあたる『ラブ&ピース!ピース!』、『エデンの東北 高校編』のシリーズ計12冊セット。第1〜3、6巻の4冊が重版、他の8冊が初版(1994〜2000、03、11年)。第2、7巻カバー小背ヤケ、第6巻本体天に小ホコリジミ、各巻小口三方に若干のヤケ、小ヨゴレ、半数ほどに研磨あり。カバー本体ともにしっかりめの並本セット。あくまで読み用に。
10年くらい前まではけっこう沢山出回ってたんで、ガンガン買ってセット組みして、ネットークションにバンバン出しまくってました。50セット以上は落札してもらえたと記憶してます。今となっては、ひとつ組み上げるのにもけっこうな時間がかかりそうですね。
深谷氏の出身地が福島中通りの南部ということで、作中で使われている方言が茨城県北の出の私にとってもかなりなじみ深いものであったことが最初のきっかけだったと記憶してます(当初は同郷かと思ってました)。「ほのぼのファミリー漫画」として世に知られている雰囲気ですが、ここには計算され、作り込まれたような嘘臭い気配はありません。けっこう身も蓋もない生の感情で溢れてます。それらを包み込むのは、ごくごく普通のやさしさとおもいやり(時々、ささやかな欺瞞も垣間見せます)。『高校編』のあとがきに、「エデンの東北に出て来る人は、たいてい実在の人」と書かれていて、ビックリすると同時に深く納得させられました。幼い頃の自分達が、親や年寄りから受けてきたあたたかい気持ちを忘れず反芻しこうやって形に出来る才能が、今現在のニュースやドキュメンタリーの見えない背後にある健気で切実な気持ちを感じ取った結果、『夜廻り猫』が生まれたんでしょうね。
価格/ Price/ Prix |
7,000円 |
購入数 / Count / Nombre |
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